ポラロイド [詩]
定期入れの中のポラロイド
君と二人で撮った記念写真
色褪せて傷だらけだけど
僕の大切な写真
休みが中々取れなくて
お互いの予定も合わなくて
一緒に居れた時間は少ないけれど
写真はいっぱい撮ったね
二人で撮った写真はそのうち少しだけど
君が写った写真は数知れず
何で撮ったのか憶えてないくらい
変な顔をした君 大笑いしてる君
走ってる後姿 寝てる顔 姿
君の写真だけがあふれてる
引き出しにしまったアルバムの中の君は
今も僕に笑いかける
そして今日を生きてみようって気にさせる
何度も諦めかけた僕の背中を押してくれる
もっと傍に居たかったな
もう叶わないけど・・・
ソ ラ 。 [詩]
会社に行く途中で見上げる空は
ビルの谷間からで狭く見える
こんなに小さい空だったかな?
そんな事をふと考えてしまう
春の日差しに目を細めながら見上げる
窮屈そうな空
今日は良いことあるといいな。。。
風。 [詩]
僕が良く人に言われる言葉。
掴み所がない。
そうかもしれない。
僕は深く関わるのが嫌い。
近くなると遠ざける。遠くなる。
失う悲しみを無駄に知ってるから。
だから、近づきすぎない。近づかない。
そう、例えるなら 「風」。
一陣の風。
風はとどまらず、吹き抜ける。
通り過ぎる場所には興味を示さない。残さない。
ただそこを通り過ぎるだけ。
そこに誰がいようとも・・・。
何があろうとも・・・。
春の訪れ。 [詩]
夕焼けの土手を歩く
君と一緒に歩いたのは
もうずいぶん昔みたい
少しずつ風が暖かくなり
春の装いを紡ぎ始める
桜の花が咲き誇る土手を
多愛もない話をしながら歩いた日々
懐かしく思えるのは
過去を受け入れ始めたから
君が少しずつ想い出に変わっていく・・・
君が教えてくれた笑顔
今、僕は、ちゃんと笑えてますか?
※この写真はワールドフォトコンテストで4位になった写真を引用させて頂きました。
http://forum.nifty.com/fworld/j_fotocon/sunset/
想う 願う。 [詩]
「さよなら」そう言えれば楽だったのかな?
出逢わなければ良かったのかな?
そんな事を考える夜は
朝がなかなか来ない
だけどね
君の事を考えて
思い出をリプレイする夜は
なんだか少しだけ優しくなれる
そんな気がする
君の傍に居るだけで幸せだった僕
君が傍に居るだけで幸せだった僕
君の思い出と過ごす夜は嫌いじゃない
北風に吹かれて 夜空を見上げて
星に 月に 想う 願う 想う